接ぎ木の説明ビデオ


挿し木と接ぎ木でブドウ苗を作っています

接ぎ木の例

接ぎ木1

高接木の例

たかつぎ

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かくだい

接ぎ木の必要性

ヨーロッパでは19世紀後半、品種改良のためアメリカ原産のブドウを持ち込んだところ、そのブドウの根に付着していた「ブドウネアブラムシ」が繁殖し、抵抗力の持たないフランス・イタリアなどのブドウ園が全滅し、ワインの生産ができなくなった。そこでヨーロッパ産の品種を守るために「ブドウネアブラムシ」の耐性がある台木に接ぎ木し育てるようになった。

接ぎ木の歴史

今の中国では夏の時代(約3000年前)にカンキツ類の接木が行われていたとの記述があるらしい。また、紀元前300年代に、 Theophrastus の果樹の接木法と生理的な観察の記述があるそうです。 日本では 平安時代 「ならの八重桜を家のはなにつがんとて」と歌われている 出典 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jila/74/5/74_405/_pdf

接ぎ木の原理

子葉由来の植物ホルモン・オーキシンが上部で増加し、下部で枯渇するらしい。接ぎ木接着部位でANAC071とそのホモログのANAC096の発現を誘導することで、維管束の細胞分裂を促進し、穂木と台木間の強固な接着が行われることを明らかにした 松岡啓太博士

接ぎ木の種類

枝接ぎ(緑枝割り接ぎ・切接ぎ・腹接ぎ)
緑枝割り接ぎ その年の芽を持った枝を穂木にして、その年に伸びた枝に接ぐ。

芽接ぎ


台木の樹皮を剥ぎ、そこに芽を接ぐ

根接ぎ


台木の根を穂木に接ぐ

呼び接ぎ


穂木を切り離さないで削ぎ、台木も同様にそぐ、両者の形成層を密着させテープで巻く、活着を確認した後で、穂木の根部を切り除く。

高接ぎ



葡萄の房の形を良くし粒を大きくする(摘粒)


技術メモ 新梢(新しい枝)から伸びた葉は、500円玉くらいの大きさになると、1葉(1よう)と数える。12葉で摘心[先頭の芽を摘み取る]ことで ブドウの粒を肥大させることができる【5月下旬~7月上中旬】
副梢(わき芽) 1~2節残して摘心し葉の数を確保する。
大粒種の種無しはストレプトマイシンで行う[開花前14日から開花直前]
1回目のジベレリン処理の時期は満開日~3日以内に行う - ブドウの栽培 ブドウのジベレリン[成長ホルモン]処理とストレプトマイシン[DNA転写によりタンパク質合成阻害]により種なしブドウがつくれます。

ブドウ品種改良

ジベラリン液の作り方 gibe.pdf へのリンク
防除